複雑多様化した現代社会で生活する多くの方はストレスを受けています。
ストレスの影響は、不安・うつなどの心理的反応、頭痛・肩凝りなどの身体的反応、飲酒・喫煙・食行動などの生活習慣の変化という行動的反応にあらわれます。ストレスが過剰であったり、うまくストレス解消できないと、種々の精神的・身体的・行動的症状となりかねません。本クリニックではこうした症状を持つ方に寄り添いながら、適切な医療の提供を目指しています。

医療法人社団ウェルパートナー「みんなのスマートクリニック」
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躁うつ病
BIPOLAR

躁うつ病とは
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躁うつ病とは

躁うつ病とは、気分が著しく高揚している躁状態と意欲が低下して憂うつになるうつ状態、この正反対の心理状態を繰り返す症状が現れている状態を言います。これは躁とうつ、2つの極があるということから、双極性障害とも呼ばれています。原因については遺伝の影響が強いとも言われていますが、様々な環境要因(ストレスや生活リズムの乱れ など)が重なることで発症しやすくなると考えられています。

なお、うつ病はうつの症状のみですが、躁うつ病は先にも述べたように、躁とうつの両方の症状を繰り返します。ただ、躁状態からうつ状態、うつ状態から躁状態に切り替わる間は、正常な状態にあることが多いと言われますが、その状態になることもなく、正反対な症状が現れることもあります。

躁状態とうつ状態の具体的な症状は次の通りです。

躁状態
饒舌で上機嫌、たくさんのアイデアが次から次へと湧き出るなどして、じっとしていられなくなります。このように気持ちは高揚しているのですが、ただ心地よいというわけではありません。また、本人自身が病気という意識がないので、自らの思考や行動が異常とは思っていません。
うつ状態
ひどく落ち込んでいて、憂うつな気分が続いている状態がうつです。この場合、どんなことをしていても「楽しい」とは感じられず、やることなすこと全部が面倒となって、何も手につかなくなったりします。このような状態は身体面にも影響し、不眠、食欲不振、疲労しやすいといった症状も現れます。とにかく躁状態とは対照的で、自殺願望が出やすくなることもあるので、周囲の方々の配慮も必要となります。

治療について

治療に関してですが、主に薬物療法と精神療法になります。薬物療法では、気分安定薬を使用します。これは気分が大きく上下に乱れた状態を安定させる効果が期待できます。そのため躁状態でもうつ状態でも有効です。また再発予防として抗精神薬が用いられこともあります。なお、うつ状態にある場合でも抗うつ薬を使うことはありません。これは効果が乏しいという理由だけでなく、躁転、自殺、急速交代化のリスクを高める可能性があるからです。

精神療法では主に認知行動療法が行われています。これは、物事の捉え方(認知)と問題になっている行動を見つめ直し、自分の感情パターンや陥りやすい思考に気づくことで、心をうまくハンドリングできるようにして、ストレスを軽減していく治療法になります。

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